なにゆえに私が、浅田飴を嫌いになったのか・・・それを解明してくれた本
研究員の藤井です。最近この本を読み返しています。
最初に読んだ時は、全然わからなかった・・・。
ただ最近読み返すと、よくわかるわけです。
そして、題名の通り・・・なぜ、浅田飴を自分が嫌いなのか
よくわかりました!!!
そのなぞは、永六輔とレスポンデント条件付けにあったのです。
なぜか、「浅田飴」という言葉を聞くだけでイラっとする私。
この動画を見てください。
1970年→1983年→1996年
子どもの時にやたら浅田飴のCMで永六輔が出ているなあ・・という記憶がありました。記憶の中で「浅田飴=永六輔」ていう意味付けがされていました。
そして、大人になってから永六輔のテレビやラジオを見聞きするにつけ
ちょっとねえ・・・嫌いになってしまったのですよ。どこが嫌いかは割愛。
そして浅田飴を見るたびに「永六輔」を思い出し、なんだか浅田飴までも
嫌いに・・・。
この嫌悪感。こういう感情も行動分析学では説明できます。
レスポンデント条件付けで説明できるのです。
紹介した本には人間の情動(嫌悪、恐怖、怒り、悲しみ)をレスポンデント条件付けで
説明してあります(101p)。別に永六輔が嫌いになる理由が書いてあるわけではないです(笑)。レスポンデント条件付けで、なにゆえに「浅田飴が嫌いになったか」を説明しましょう。
無条件刺激(US):「CM(浅田飴)に出ている永六輔」の映像
無条件反応(UR):嫌悪感(永六輔への)
中性刺激(NS):浅田飴
条件刺激(CS) :浅田飴
条件反応(CR):嫌悪感(浅田飴に対する)
最初は、
US UR
というふうに無条件刺激と無条件反応が起きているわけです。
当たり前です。私は永六輔を嫌いなのです。
それが
NS(CMで出てくる浅田飴)【先】
→ 永六輔への嫌悪感(UR)
US(CMに出ている永六輔)【後】
こんなふうに、いつのまにかレスポンデント条件の手続きが行われていたのです。
恐るべし現代マスコミ。
そしていつのまにか・・・
NS(中性刺激)だった浅田飴が、CS(条件刺激)に変貌したのです・・・。
そして私は、浅田飴を見るだけで、永六輔を思い出し、「嫌悪感」を覚えはじめるように・・・。つまりこんな感じ。
CS(浅田飴) → CR(嫌悪感)
そうなのです。このように条件付けされてしまいました。
恐ろしい・・・。
レスポンデント条件づけ、ってオペラント条件付けの陰に隠れがち。
ですが、臨床では恐怖症や不安症などを理解するのによく使われる理論です。
ぜひぜひ、レスポンデント条件も勉強してみてください。
強引にまじめにまとめてしまいました。